遠方の物件は定期清掃業務を委託する必要があります。本稿ではシルバー人材センターの活用について検討します。
清掃の委託先は3種類
選択肢は、民間の清掃業者、管理会社、シルバー人材センターの3つです。
民間の清掃業者は各地域にあります。自分で探すこともできますが、管理会社が紹介してくれることも多いです。
管理会社は、委託管理費に追加して、清掃代金を請求する会社が大部分です。ですが、中には、管理費に含めて清掃をしてくれる会社もあります。
シルバー人材センターは、各自治体に設置されている自治体の外郭団体で、非営利事業です。
シルバー人材センターは価格が安くサービスも良心的な場合がほとんど
民間の清掃業者や管理会社は営利事業ですので、比較的高いです。そのかわり、プロとしての仕事をしてもらえます。
シルバー人材センターには、自治体に居住する働きたい高齢者が登録しており、受給がマッチすれば仕事を依頼できる仕組みです。センターの管理手数料が上乗せされますが、1時間あたり概ね1,000円から1,500円程度で依頼することができます。仕事を担当してくれる方は一般の住民の方ですが、引退する年齢になっても仕事で社会貢献したいという希望を持つ方が大部分ですから、それなりに高い質の仕事をしていただけることがほとんどです。
シルバー人材センターの留意点は、民間事業者と比べて経営が洗練されていないことです。電話とFAXしか利用できないセンターもありますし、担当者の事務能力が低いこともしばしばです。このため、最初から迅速な対応には期待せず、広い心で接するようにしましょう。