従来、確定申告後に支払う所得税は銀行振込が普通ですが、クレジット払いや振替納税も可能です。
「振替納税」または「国税クレジットカードお支払サイト」を利用します。
振替納税で納期を遅らせる
振替納税により、納期を遅らせることができます。
平成29年分ですと、支払を平成30年4月20日まで繰り延べることができます。
クレジット払いでポイントもゲット
クレジット払いのメリットは2つあり、デメリットは1つあります。
メリット1. ポイント還元などの特典
クレジットカードには、さまざまな特典があります。
代表的なものに、利用額に応じてポイントや航空会社のマイレージを受け取れるシステムがあります。
メリット2. 引落日の繰り延べ
預金口座からの引落日を期日より遅らせることができます。
例えば平成29年分の所得税納期限である平成30年3月15日にクレジット払い手続をすると、例えばJCBカードなら4月10日の引落となり、1ヶ月ほど遅らせることができます。
デメリット1. 決済手数料負担
デメリットは、決算手数料が1万円あたり79円(税別)加算されてしまうことです。
仮に、100万円を納税すると、発生する手数料は、税別7,900円、税込8,532円であり、手数料率は0.8532%です。
留意点
但し、クレジットカードには限度額が設定されていますので、超過する場合は、限度額の一時増額を申請してみるとよいでしょう。
カード会社が承認してくれない場合は、振替納税に切替えるのがよいと思います。
「国税クレジット払い」は有利に使える
そこで、クレジットカードのポイント還元が決済手数料を上回るようにすれば、金額面のメリットと、支払日を遅らせるメリットの両方を獲得することができます。
前述のとおり、決済手数料は0.8532%なので、ポイント還元率がこれ以上であれば、おトクな取引です。
還元率1%以上のカードはリクルートカードや楽天カードをはじめ多数ありますし、航空会社のマイレージは使いこなせる方にとってはより高い還元率になります。
このため、多くの方が、この制度を有効利用できる可能性があると思います。