2項道路(建築基準法42条2項に定める道路)の中には私道も多く含まれます。購入予定の土地に接している道路を見て「これ本当に道路なの?」と思うものもあります。こうした不安を解消するために公的機関の情報を確認する方法を検討します。

指定道路図で概略がわかる

まずは市区町村が出している「指定道路図」(建築基準法上の道路種別)を参照します。縮尺は大雑把で詳細情報は掲載されていませんが、大まかな状況は掴むことができます。ここでは品川区の指定道路図を例示します。道路法による道路は緑色、2項道路は水色などと色分けされています。

品川区の指定道路図

役所に出向けば、詳細な地番などを含めて確認してくれるようです。

公的証明書は発行されず代替案を利用する

市区町村が公的証明書を発行してくれるとよいのですが、なかなか難しいようです。

そこで代替案として、過去の建築計画概要書を利用する方法があります。建築計画概要書には、過去に役所に申請した建築計画が記載されており、接道条件を満たしている証拠となります。

より厳密に接道状況を知りたい場合には、道路調査をしなければなりません。測量し、道路中心を決めて有効宅地を決める手続ですが一定の費用がかかるので慎重に判断しましょう。